人材養成

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昨今の生命科学においては、猛スピードで進化する実験技術によって短時間で大量に生成されるようになった実験データを、コンピュータを用いて迅速かつ正確に解析する必要があることは周知の事実です。そこで欠かせないのは、高性能なコンピュータだけではなく、新しい情報科学の考え方を用いた解析手法、すなわち生命情報科学(=バイオインフォマティクス)です。

新しい学際分野でもあるバイオインフォマティクスは、実験技術やコンピュータ性能の向上に合わせて加速度的に発展し続けています。そのため最新の解析技術を使いこなせる人材を継続的に養成することが重要です。CBRCでは設立当初より、連携大学院や技術研修といったOJT型の人材養成から、初学者・一般向けの講習会およびe−ラーニングコースまで、幅広い人材養成に尽力しています。


■HPCI戦略プログラムにおける人材養成プログラム(H23〜)

HPCIバナー 平成23年度より、次世代スパコン(いわゆる「京」)を中核としたHPCI(High Performance Computing Infrastructure)を最大限活用して画期的な成果を創出することなどを目的とした「HPCI戦略プログラム」が独立行政法人理化学研究所を中核機関として実施されています。HPCI戦略プログラムでは高度な計算科学技術環境を使いこなせる人材の創出も目的とされており、人材養成の豊富な実績を有するCBRCは、人材養成プログラムを担当することとなりました。
広く一般を対象としたセミナー、ワークショップ、チュートリアルを実施し、計算科学技術と生命科学をより高度に融合させることができる人材の養成を目指します。
事業内容 >> HPCI戦略プログラムにおける人材養成プログラム

■生命情報科学人材養成コンソーシアム(H22〜H23)

コンソーシアムバナー 生命情報科学技術者養成コースで培われたカリキュラムを毎年ブラッシュアップしながら、以下のコースを継続的に実施しています。

バイオインフォマティクスe-ラーニングコース
バイオインフォマティクス実習コース
創薬インフォマティクスe-ラーニングコース
創薬インフォマティクスコース

すべてのコースで受講者を募集中です。e-ラーニングコースはお申し込み後すぐに受講開始となります。実習コースの開講日程はホームページをご覧ください。
詳しくはこちら >> 生命情報科学人材養成コンソーシアム

生命情報科学人材養成コンソーシアムはH24年度から休会しています。
事業内容(講習会、e−ラーニング)はHPCI人材養成プログラムに引き継がれています。 

■生命情報科学技術者養成コース(H17〜H21)

技術者養成バナー バイオインフォマティクスを適切に利用できる社会人技術者の養成のために、限られた時間でコンパクトかつ体系的な学習機会を提供することを目的とし、文部科学省科学技術振興調整費の新興分野人材養成(企業等の研究者・技術者の再教育)プログラムの補助により実施した事業です。夜間開講で体系的なバイオインフォマティクスの基礎講義「バイオインフォマティクス速習コースI」、この講義ビデオをインターネットで配信する「バイオインフォマティクス速習コースIe」、1人1台のPC実習つきの「バイオインフォマティクス速習コースII」、短期集中開催で実践的・先端的な技術指導を行う「創薬インフォマティクス技術者養成コース」、CBRCメンバーとしてOJTを行う「リーダー養成・再教育コース」を実施、のべ446名(重複あり)の修了者を輩出しました。
詳しくはこちら
事業内容 >> 生命情報科学技術者養成コース
評価結果 >> 科学技術振興調整費データベース

■産総研 生命情報科学人材養成コース(H13〜H17)

人材養成バナー CBRCと産総研・生物情報解析研究センター(現・バイオメディシナル情報研究センター)が平成13年(2001年)度文部科学省科学技術振興調整費の新興分野人材養成(バイオインフォマティクス)プログラムに「産総研 生命情報科学人材養成コース」として提案し、採択された事業です。若手研究者・専門技術者の養成を主な目的とし、「リーダー養成コース」「学際研究者養成コース」「アノテーター養成コース」「企業研究者養成コース」「受託学生指導コース」を実施、のべ233名(重複あり)の人材養成を行いました。
詳しくはこちら
事業内容 >> 産総研 生命情報科学人材養成コース
評価結果 >> 科学技術振興調整費データベース