PAPIA なキャラたち


"Papia" っていうのは、Papia Kristang とか Papiamentu なんていう言葉から来ているんだけれど、"Papia" そのものは、言葉っていう 意味らしい。Papia Kristang語 も Papiament語も両方ともポルトガル語のク レオールで、まあ、いろいろな人が集まったところで、短期間に成立した、非 標準的なポルトガル語の方言(っていうにはちょっと違いすぎるけれど)みた いなものです。こういうのについては、The creolist Archives あたり に詳しく書いてあるようなので、参照してください。

で、この "Papia Kristang" というのは、なぜか、このページを書いている鬼 塚健太郎がオリジナルで書いている小説 "Trio de Debug"のヒロインだったり するわけです。まだ、この小説、ぜんぜん終っていませんし、公開も途中でや めちゃったんですけれど、小説の中の パピア・ク リスタン は、いわゆる「まほーしょーじょ」で、スラナ・セイシェル (そろそろこの名前ではなくなりそう)と、早乙女玖璃緒(さおとめ・くりお) の二人とともに、三人そろって、25世紀の世界で悪を「デバッグする」とい うお話。なお、スラナは、スラナン語というクレオールの名前、セイシェルも そうだし、Saotome というのは、やっぱりサントメ語(Saotomeと綴る)から きているし、Krio もやっぱりクリオ語からなんです。

他にも、早乙女パピ アなんていうキャラクターもいて、これは、「タイムライト」という構想 中のゲームか小説のヒロインです。この人は一応、28世紀の時を翔ける少女

ちなみに、私、鬼塚健太郎 は、PAPIA のシステムの中では、PAPIAライブラリのかなりの部分を書いたり、 あと、構造検索などもコア部分のプロトタイプを作ったりしました。

でもって、結局「タン パク質構造解析システム」を研究室で作ったときに、なぜか、「パピア」って いう名前を選んでしまったというのがあって、で、最初にこの「パピアちゃん」 なるキャラクタのデザインが、1997年に完成。学会とかで話題を呼んだ(? のかな)。そのあと、PCクラスタを作ったときに、そのデザインがとっても 「じゃぱにーず」だった関係上、最初の「パピアちゃん」よりは、ずっと和風 なキャラデザしなくちゃいけなくなって、そんで、さらにクラスタには、二つ 扉があるんで、両方にキャラクタを配置することになって、結局二つ別の女の 子のデザインをしたわけです。

この絵は、みな、UNIX上のフリーソフト tgifで描かれたものですが、 この描き方については、tgif によるギャル画 の描き方に詳しく書いてあります。で、他にもいろいろ描いたものがtgif によるギャル画の ページにあります。

パピアレッド

いちおー、タンパク質の女神様、ってなんだろうって気がしますが、左手にもっ ている、分子模型みたいのは、疎水性アミノ酸残基でして、そいつは、普通他 のアミノ酸残基に囲まれることを好んでいて、水分子を嫌うわけです。そんな わけで、一般には、「露出度が低い」ということで、このパピアレッドちゃん は、露出度の低い服装してますね。でもって、まわりは、タンパク質の構造 (一応リボンで描かれているもの)があって、囲まれているわけです。

彼女の服装は神社の巫女さんの衣装でして、多少変形していたりガラモノだっ たりしますが、http://www.miko.org (Japanese page)の巫女装束研究所あたりを参考に描いてみました。

パピアブルー

さて、上の疎水性アミノ酸 を象徴している、パピアレッドに対して、こっちは、親水性アミノ酸を象徴し ています。つまり、上とは反対に、水分子を好んでいて、タンパク質分子の中 では、外に露出しているアミノ酸残基なんで、彼女は露出度が高い(下品にな らないようにデザイン工夫したけれど)。

服装としては、なんとなく、和服の変形みたいな感じになっています。


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